哀悼
橋に続く道を登りきると
「それ」は、突然現れた。
灰色の建物とだたっ広い空地
崩れ落ちた壁
ねじれたコンクリートの通路
車を停め
慰霊碑に歩いていく。
たくさんの花とメッセージ
風車の乾いた音がただ響く。
◆
あの日から1年9か月経つ。
ようやく大川小に行くことができた。
今までどうしても足が向かず
行ってこなくてはならないと思いながら
時間が過ぎていた。
多くの児童が亡くなった場所であり
私の大切な友人が亡くなった場所だ。
彼はここで命を落としたのだ。
◆
花と線香を供え
両手を合わせる。
不思議と涙は出なかった。
理不尽な出来事にただただ虚しさを感じるだけだった。
◆
校舎の周りをぐるっと回ってみる。
ここで飛び交っていたであろう子供たちの歓声
泣いたり笑ったり、多くのドラマが生まれたのだろう。
どんなことをしてももう戻ってこない。
◆
遺族の方だろうか
校庭と教室にクリスマスツリーが飾ってあった。
どうか天国の子供たちにも
サンタクロースが来ることを祈る。
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