« 八戸はすごく寒かった、仙台は寒い、東京は暖かい | トップページ | 余韻に浸っていて… »

2012年1月30日 (月)

メルマガ

「学びのしかけプロジェクト」のメールマガジンの原稿を書いています。今回は3回目の投稿です。こんな内容です。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
               195号 2012年1月29日発行
                      (毎週火金日発行)
http://www.jugyo.jp/
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
★目次★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.「お笑い」と「協同学習」の相性
          「ハイブリッド」編集委員
            宮城県石巻市・公立小学校教諭 佐々木 潤
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 佐々木潤さんのご登場です。石巻からの精力的な発信が、各方面から注目を集めています。お忙しい中での発信ですが、大変刺激的です。
                        (石川 晋)
------------------------------------------------------------------
1.「お笑い」と「協同学習」の相性
          「ハイブリッド」編集委員
            宮城県石巻市・公立小学校教諭 佐々木 潤
------------------------------------------------------------------
 被災地から、再びこんにちは。当地域も冬を迎え、時間の過ぎる速さを感じています。復興はまだまだ遠いですが、少しずつ前へ進むしかありません。しかし、悲壮感はありません。日々、強く生きていこうとする人々の笑顔もそこにはあります。

 そういえば、震災の日も職員同士で笑っていたっけ、と思い出しました。津波で冠水した道路を歩きながら、「こんだけ苦労したんだから、『震災ご苦労さん会』をしなくちゃね!」などと笑いながら話していました。不真面目なのではありません。おかしく笑っていたというよりも、固くなりすぎる自分の肩の力を抜くために笑い合っていました。ちょうど、ハリウッド映画ですごいピンチに直面した主人公がジョークを言うように、です。

 笑うことで、少し冷静になり、リラックスすることがあります。人の気持ちを高揚させてくれる働きもあります。そして、人と人とをつなぐ働きもあります。私は、笑いには大きな力があると思っています。

 今回は、私も従来から取り組んできた「お笑い」と最近ネットワーク誌でも注目されてきている「協同学習(注1)」の関係(ハイブリッドとは言い切れないかもしれませんが)について、気付いたことを平凡ながら私なりに述べてみたいと思います。

 先日、協同学習の勉強会に参加した時、創価大学の関田一彦教授と話していたところ、「佐々木さんはお笑い教師同盟なんですね!『協同学習』と『お笑い』って相性がいいんですよねえ。」という話がありました。「協同学習のセミナーで、わざわざ、『なんかおもしろいこと言え!』って振られたこともありますよ。」という話まで。

 これはどういうことか?自分なりに考えてみました。
 確かに、笑いには人間関係を円滑にする働きがあります。そして、他の子と関わりながら学習する協同学習では、子供同士の関係づくりは重要な要素です。つまり、雰囲気づくりためにお笑いを取り入れるのはいいかもしれません。

 振り返ってみれば、子供同士が関わって学習を進めているとき、雰囲気を盛り上げる、あるいは温める、あるいは緩めるために例えば次のようなことをしていました。

1 グループの目標を達成した時に決めポーズをする。
達成できたという喜びを形に表すということと、グループの全員が同じポーズをすることで一体感を味わえます。例えば、6年生の社会科で、「憲法第9条をグループで分担して暗唱する」というお題を出したときに使いました。普通のハイタッチからAKBの振りまで、そのグループのオリジナルのポーズがあるところもおもしろいです。

2  相手に聞くときにおネェ言葉を使う。
「何て書いたか、教えてください。」でもいいですが、「ねーアンタ、何て書いたのー。」って聞かせました。思わず笑顔になったし、お互いにリラックスしていました。他にも「ねーアンタ、ちょっと聞いてくれる─?」というバリエーションもあります。

3  考えるときに「ガリレオの教授(福山雅治)」のポーズをする。
フレミングの左手の法則の指の形を顔に当てる、福山ガリレオの定番のポーズですね。グループ全員がこのポーズで考えている姿を想像してみてください。笑えるでしょ?さらに、このポーズで考えている子に「先生、分かりましたか?」と聞いたら、「さっぱりわからない。」と答えるようにしておくとなおおもしろいです。

 こうやって、空気を柔らかくすると子供同士のかかわりもより促進されるのではないかと思っています。
 また、グループでの活動に入る前に、「お笑い」ネタで十分に空気を暖めておくことも有効でしょう。和やかな雰囲気のまま活動に移行することができます。

 「お笑いネタ」は、ともするとキワモノ扱いをされてしまいますが、授業の中の潤滑油になっていると、私は思っています。そして、協同学習においても有効でしょう。

注1:協力して学び合うことで、学ぶ内容の理解・習得を目指すと共に協同の意義に気づき、協同の技能を磨き、協同の価値を学ぶ(内化する)ことが意図される教育活動を指す。定義は学者によってさまざまだが、共通しているのは「互恵的な協力関係」「個人の責任が明確」を条件としているところである。

授業づくりネットワーク誌の最新号
http://www.gakuji.co.jp/magazine/network/index.html
------------------------------------------------------------------
【編集後記】
------------------------------------------------------------------
 なるほど、「笑い」と「協同学習」の相性。本質的な話から、実際の活用場面のご紹介と言うことで、大変おもしろいご提案でした。私も最近、「協同学習」の様々な手法にチャレンジしているのですが、「互恵的」「個人の責任」といったあたりのインストラクションがきつすぎて、活動がやや委縮してしまうことがあるなあと感じています。手掛かりをいただいたように思います。
 次号は、ワークショップチームから佐竹康弘さんです!
==================================================================
メールマガジン「学びのしかけプロジェクト」
第195号(読者数1830) 2012年1月29日発行
編集代表:上條晴夫(haruo.kamijo@gmail.com
twitterはこちら⇒ http://twitter.com/#!/gbc02527
Facebookはこちら⇒ http://www.facebook.com/haruo.kamijo
編集部ではチームに分かれてMLによって原稿検討を行っています。本メールマガジンの記事を読んでいただいた率直なご意見・ご感想をいただけると幸いです。本メールマガジンの内容に少しずつ反映をしていきたいと考えています。
 編集長:石川晋
 副編集長:長瀬拓也・加藤恭子・藤原友和・佐内信之
登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000158144.html
==================================

|

« 八戸はすごく寒かった、仙台は寒い、東京は暖かい | トップページ | 余韻に浸っていて… »

「教師力UP」カテゴリの記事

コメント

土曜の講座,楽しかったです。
「おかしく笑っていたというよりも、固くなりすぎる自分の肩の力を抜くために笑い合っていました。ちょうど、ハリウッド映画ですごいピンチに直面した主人公がジョークを言うように、です。」を忘れたくなくて,メモ帳に書かせていただました。ありがとうございました。

投稿: 早坂 | 2012年2月 6日 (月) 19時28分

あ、早坂さん、こっちにもコメントいただいていたんですね。今回のセミナーはある種、お笑い重視セミナーでしたね。「授業に笑いを!」が、改めて強調されて良かったです。

投稿: JJ | 2012年2月 6日 (月) 22時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/154784/53863818

この記事へのトラックバック一覧です: メルマガ:

« 八戸はすごく寒かった、仙台は寒い、東京は暖かい | トップページ | 余韻に浸っていて… »