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2011年12月 8日 (木)

集中させる

5年生のクラスは、4月当初、さっぱり話の聞けないクラスだった。授業開始の「注目、礼」だけに何度もやり直しをさせた。

それが、いまやどうだろう。

「注目」の一言で、姿勢がすっとよくなる。「礼」まで3秒。

板書をノートに書く時間も速くなった。

学習問題を途中まで書いて「ここまで書いた人?」と聞くと、4分の3の手が挙がる。

 

ここまでよくなった原因を考えると、やはり逐一声をかけていたことが思い当たる。

先にあげた「ここまで書いた人?」もそうであろう。いちいち問われるのだから、反応せざるを得ない。意識せざるを得ない。

何も一斉学習のときだけではない。

グループ学習の際でも「あ~いいねえ!なるほどこういう考え方もできるね!」と全員に聞こえるように声をかけると、話合いが沈滞しているグループはハッとする。沈滞しているだけに、よく声が聞こえるのだ。

たかがこれだけ?

と思う人もいるだろうが、私はこれを1~2分に1回は行っている。頻度を高くしている。

叱られる言葉は流しても、ほめられる言葉を子供は聞き逃さない。心にも留めている。

これを繰り返してきた結果が、「注目、礼」の3秒につながっているのだ。

 

もちろん、笑いも欠かせない。一緒に笑うためには教師も含めみんなの話を聞き逃してはならない。そして笑ったことは子供は覚えている。笑った出来事がそのクラスのエピソードとして積み重なっていくのだ。

以前に自動車工業の学習で「一本のラインで違う車を作っていくんだね。例えばAちゃんはハイブリッドカーで、Bくんはスポーツカーで」するとAちゃんが「私はハイブリッド!」と突然言ったもんだから、クラスは大爆笑。それ以来「ハイブリッドカー」はAちゃんとともに記憶に残ることとなった。

今日のテスト解説の時も「ハイブリッドカー」で、Aちゃんに話がふられた。「うん、私、ハイブリッド!」でまたまた爆笑。

こうやってみんなの話を聞くようになっていく。

もちろん、他にももっとある。しかし集中させる手立ては地味なことをひたすら続けていくことが一番なのだと思う。

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