ふと思い出す
今日の帰りでのこと。
玄関を出た時に、校庭では野球のスポ少が練習をしていた。
「はい!」「次行くぞ!」
「あ~いいぞ!OK!」
と元気のいい声が飛び交う。
空は秋。
ふと、思い出した。こんな風景。
「そこのスタートが遅いんだって!」
「よ~し!今のダッシュはいいぞ!ばっちり合ってた!」
昔、こんな時期は陸上の練習に明け暮れていた。
校庭の白線が見えなくなるまで、子供たちと大会に向けて練習していた時期だった。
あれは、何年前のことだったろう。
当時は練習が終わると、5時、6時。その後、自分の仕事をする。学校を出るのは8時とか、9時とか。
大変だったけど、いやだなんて思わなかった。むしろ充実していた。
あの頃の自分はいない。熱くなって、がむしゃらに取り組んでいた頃の。
時代は変わって、今や学校で何かのスポーツの大会に出ることはない。全て社会体育(クラブやスポーツ少年団)だけだ。
おもしろかったよな。
今は
そういう役割もなく、担任でもない。
自分はいったいどこに向かっているんだろう。
「さようなら!」
と、野球の子供たちが帽子をとって私に大声で挨拶をする。
その声に、はっとして
『さようなら!がんばれよ!』
と返す。
秋になりかけていた夕方の風景に、自分の人生のことを一瞬で振り返させられた。
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