がまんして泣かなかった
今日は全校読み聞かせの時間がありました。担任以外の先生が、それぞれのクラスで本の読み聞かせを行うものです。
私は1年生です。読んだ絵本は「くまのムクちゃん」です。
くまのムクちゃんがお母さんの誕生日のプレゼントを一生懸命に作ってプレゼントする話です。昨日の帰りに同僚から「よかったら、明日の読み聞かせでこの本を読んで。」と手渡されました。
この本を読むにあたって、私は途中で泣かないことを心がけました。
なぜかというと。
この絵本は、うちの同僚の先生の奥様が書いた本だったからです。
奥様は、最初のお子さんを産んだときに亡くなってしまったのだそうです。遺品を整理した時に、絵本が好きだった奥様が以前に書いていた原稿を見つけ、それを絵本にしたのです。
きっと、こういうお母さんになりたかったんだろうなあ、と思い、作家の方に校正をお願いして出版社に頼んで本になったのです。
その思いを少しでも多くの人に伝えたい、そんなことからこの本は出来上がりました。
昨日の夜、一人でこの本を読んで泣きました。涙が止まりませんでした。一つ一つの言葉に自分の子供を見ることさえできなかったお母さんの気持ちを考えると、どうしようもなく涙が止まりませんでした。
ですから、今日は子供の前で泣かずにこの本を読み終えようと思いました。お母さんが子供のプレゼントに喜ぶ気持ちを1年生の子供たちに伝えたいと思いました。
読んでいる最中、何度も泣きそうになりました。でも、がまんしました。せっかくのいい話が台無しになってしまってはいけません。ここは、温かく終わりたい。
いつもふざけて笑わせている私が真剣に読んでいる様子に何かを感じたのか、最後まで本を見つめて聞いてくれました。
月並みではありますが、自分は生きていて子供の成長を見守ることができる、そんな当たり前のような幸せを感じることができました。
旦那さんの奥様を思う愛情にも心を打たれます。どんな思いでこの本を作ったのか。想像するしかできませんが、家族の愛情は、やっぱり素晴らしい。
今、これを書いていても、やっぱり涙が出ます。
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コメント
お久しぶりです!
その絵本興味深いです。
今度ぜひ見てみたいですm(_ _)m
あと、お食事の件のメールで返事がないと聞きましたが
どうしましたか(;ω;)??
投稿: S | 2011年2月 3日 (木) 21時36分
はいはい、Sくん。さっそく反応ですね。どうもありがとう。いい本です。泣けます。紹介しましょう。
ところで、食事の件ですがそれは私的メールのやり取りにしましょう。いちおうネット上なのでね。
投稿: JJ | 2011年2月 3日 (木) 23時44分