ノート指導の話
ここ2年、ノート指導がマイブームです。指導の軸はいたってシンプル。あの「東大ノート」の本に載っていた「ノートの鉄則、バン・カイ・ギ」です。
「バン」は板書。
「カイ」は解説(教師の話や自分で調べたこと)。
「ギ」は疑問。
これをノートに書くのです。
板書を写すだけのノートはよくありますね。という私もずっとそんな感じでした。板書が7・8割のノートでした。
今はどうかと言うと、バンが2~6割です。もちろん授業の構成で変わります。
今日の5年生の授業(日本の貿易)では、バンはほとんどなし。板書しません。
でも、子供たちは2~3ページ書きます。
どんな授業かというと、日本の輸入量と国内生産量を品目ごとにスライドで解説を加えながら、説明する授業でした。時々、子供の意見を聞く感じ。
で、最後に考えたことを書く。
という流れでした。
でもねえ、これ、結構インパクトあるんですよ。日本がいかに輸入に頼っているか鮮明になるわけですから。
感想もおもしろい。
「これで、輸入がストップしたらどうなるんだろう。」っていうのが一番多い。
「輸入に頼らないように、国内生産を伸ばしていった方がいい。」そりゃそうだ。でも、できない部分もある。
「菅とオバマでなんとかしてよ~」なんてのもあった(笑)。
「今日から、何とかしないと」という切実な思いを持った子も。
「今、中国と仲が良くないから、何とかしなくちゃ。」という時事問題も意識したものも。
同じように、6年生もやってるのですが
先週の授業で、勝手にいつも感想を書く子供が
「幕府はいつも最初はいいいんだけど、最後の方になって不満とかもたれてる。」と書いてました。
おおっ、おもしろい。
自分らしいノートにカスタマイズすることで、自分の学習スタイルが生まれてくるのですね。最終的には、「自学」ができるようになればいいと思っているのです。その階段を少しずつ登ってきていますね。
だんだん、実を結んできたなあ。よしよし。
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