鎖国で得をしたのはだれか
先週の話ですが、今年の目標である「新しい実践」をやってみました。
鎖国の授業です。
学習問題は「鎖国で得をしたのは誰か?」というものです。
まずは、「誰が」という部分を出し合う。
幕府、中国・オランダ、長崎付近の大名、町人、などなど。
次に、グループでランキングをつける。
これは理由づけを出し合うことで思考を深めるため。
最後に自分のランキングをつけて論述形式でまとめる。
これ、かなりおもしろかったです。
でも、難しかったようです。
一番多かったのは幕府。
「貿易を独占して利益を高めた」という記述がカギ。
中国・オランダ、という意見は同じように「他国に比べて日本と貿易ができる分利益が多く出る。」というもの。
長崎付近の大名というのは少数意見でしたが、
「幕府に品物を送る前に、少しとっちゃえばもうかる。」だって。笑っちゃったけど、でも現実にあるかもねえ。
町人という意見は「貿易が限定されるから、その分物が売れる。」という理由から。なるほど、子供なりによく考えているなあ。
私は、ノート指導で「バン(板書)・カイ(解説:教師の話や調べたこと)・ギ(疑問に思ったこと)」を書くことを推奨しているのですが、今日の「ギ」で、
「長崎で島原・天草一揆のようなものが起きたのに、近くの長崎を貿易の港に限定したのはなぜか?」
という記述が。
ああ~そう言われてみればそうだ。
まあ、中国・韓国から近いし、他の国も東南アジア経由で来ることを考えると長崎なんだろうけど、その理論で行くと鹿児島でもよかったはず。江戸への運輸の利便性?
これ、追究するに値しますね。
子供の考えっておもしろいですねえ。
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