工場はどこに建てる?
一部の人はご存じの私のネタです。架空の都市に工場を建てるという学習です。
「あなたは、自動車会社『タヨト』の社長です。会社がうまくいくようにするには工場をどこに建てますか?」
地図にはエリアが示してあり、そのうちのどこかを選びます。そしてなぜそこを選んだのかを話し合います。
エリアのバリエーションは、山地や住宅街や海沿い、バイパスのそば、鉄道の駅があるところ、などが複合的に含まれています。
始まってすぐに、「先生、これ、話し合っていいですか?」自然発生的に近くの子供たちと話し合いが始まりました。望むところじゃん。本当は自分の意見を書いてから、と思っていましたが、これまで、自分の意見を書いた時はいつもフリートークをしていたことが布石になっていました。
「ここだと、輸出しやすいでしょ。」「こんなところに建てたら、工場の音がうるさいでしょ。」などという会話が聞かれる。すごい喧噪。
その後、全体で話し合い。これが盛り上がった。一人話すと、一人反論。それに対してさらに反論。どんどん全体が巻き込まれていく。資料集を持ち出して「いいですか!みんな、資料集の38ページを開いて!この写真には港がありません!だから、Fエリアでなくてもいいんです!」って発言する子供も。
今日の話し合いは、これまでの授業で培ってきた技能が発揮されたなあ、と感じています。
「授業は布石の連続。」これは有田和正先生が言った言葉。まさに、そのとおりです。
結論的には、工場を建てる上で必要なことは
平地であること・輸送手段があること・働く人がたくさんいること、であるとまとめ、その条件に合っているところに建てると結論付けました。
次は、この条件に合っている場所はどこか?と実際の工業地帯・地域の分布に迫ります。
| 固定リンク
「授業実践」カテゴリの記事
- ちょっと変えてみた(2013.08.29)
- 社会科ネタ(2013.04.17)
- 火事から暮らしを守る(2013.04.16)
- ばらの谷(2012.07.04)
- ネタを開発せねば(2012.01.10)
コメント