森林のおくりもの
先週の話。5年生の先生が事情により2日間お休みになったので、臨時担任となりました。教科の学習を進めてもらったほうがいい、とのことでしたので、喜んで引き受けました。
さて、国語は「森林のおくりもの」という説明文です。入ってすぐ、ということなので、全体的な読みを確認する発問を二つ。
「この文章で述べられている『おくりもの』は、いくつですか。」
「誰へのおくりものですか。」
一つ目は、よくある発問です。答えは「6つ」。木材、紙、火、と時間をかけて水をおくること、土をおさえておくこと、養分をおくること、です。これは、普通に読めばわかる。
二つ目の発問は、よく読まないで思い込みで答えてしまいがちです。「現代に生きるわたしたち」「世界の人々」「人類」などという思い込み発言が多いのです。今回も例に倣ってそんな答えが多かったのですが、「本当にそう書いてある?」という一言で、目覚めてくれました。
答えは「私たち日本人」です。冒頭や終盤に「日本は」とか「日本人」「日本列島」とか出てきますが、意外に見過ごしがちなのです。それから、「現代の」ではないです。そうは書いていません。最後の方に「現代に生きる私たち」というフレーズがあるので間違いやすいですが、よく読むとわかります。古くから木材を活用しているという部分があるので、「現代の私たち」ではないのですね。
学習にとても前向きな子供たちで、他の教科でも真剣な姿を見せていました。いいですね。こっちもやりがいがあります。
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