自分の性格を変える
先日のセミナーで、山形のかつのりさんから「笑いについて、有田先生のように自分を鍛えてきたんでしょ?」と質問されました。あまりに突然だったので、「そうでも…ないと思いますが」なんて曖昧な返事をしてしまいました。
その言葉が引っかかっていて、「はて、自分のお笑い教育はどの辺からはじまったんだろうな?」と考えてしまいました。
確かに教員になってからは、「明るく、元気で、おもしろい」を売り物にしてきたような気がします。行事には120%の勢いで取り組み、子供も巻き込むような…。クラスづくりも「明るく、元気に、おもしろく」でした。
しかし、私の人生を振り返ってみると。
小学校低学年の頃は、気が弱く、いじめられっ子でした。その後もどちらかというとおとなしいグループで、クラスの人気者とはほど遠い感じでした。
いつからですかね、自分を変えようと思っていたのは。よく覚えていませんが、明確にそういう意思は持っていたように思えます。無理して、大きな声を出す。率先して取り組む。はったりでも意見を言う。根クラからネアカになろうとしていたのは事実です。ですから、私の場合、教師になる前に鍛えたのだろうか、と思います。
教師になってからは、自分を出せるようになってきたと思います。子供は素直ですから。
とにかく、子供たちが学校生活を楽しめるようなことなら何でもやりました。まず自分自身が、クラスを、授業を、楽しいものにしようとしてきました。
でも、ネタとしてやるようになったのは、やはり上條さんにブログの記事に目をとめてもらって「これ、まとまった形で出せませんか?」と言われたことがきっかけです。で、これまでのことを書き出してみたら…。今のようになったわけです。
有田先生のように、子供に指摘されたわけではないですが、授業で子供がつまらなさそうな顔をしたり、クラスの雰囲気が悪くなってしまったりしたことは星の数ほどあります。子供のせいにしたこともあったし、自分の努力を怠った時もありました。今思うと恥ずかしい。なんて心が狭いんだろう。
私のネタはすぐに誰にでもできるものではないかもしれませんが、自分自身の性格を少しずつ変えることで、できるのではないかと思います。笑える雰囲気を常に醸し出しておく。だって、担任の先生が面白い方がいいでしょ?
今度の講座では、その辺のプロセスも伝えられるといいかなあ。
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コメント
気にかけていただき、ありがとうございます。
わたしは、「子どもから指摘された」口です。
(^_^;)
痛い、20代です。
それから、「~術」みたいなものをあれこれ勉強してきました。でも、結局は、おもしろいことを言えるかできるかではない部分、ゆったりとした自信やふるまい、懐の広さだなあ…と思うこともあります。まだまだ勉強中です。
投稿: かつのり | 2008年2月13日 (水) 21時43分
かつのりさん、そうですね。私はお笑いは教師と子どもの信頼関係の上に成り立つと考えています。だから、やっぱり「スパイス」なんです。料理をちょっとおいしくするものです。
投稿: JJ | 2008年2月13日 (水) 22時41分