今さらですが全小社研 その3
昨日の続きです。
さて、前回書いたような内容を発表したのですが、構成は次のとおり。
① 研究の概要
② 模擬授業
③ 討論の様子のVTR
④ まとめ
これを20分間で行いました。
模擬授業を行ったのは、体験してもらうことでより理解してもらおうという試みです。
まあ、私をよく知っている方は発表の雰囲気がわかってもらえると思いますが、そうです。いつもの調子の発表でした。模擬授業では参加者全員を巻き込んで、楽しい時間を過ごしました。
で、複雑だなあと思ったのは、その後の質疑です。
発表に対する肯定的な意見も多かったのですが、中にはやや批判的な意見もありました。当然といえば当然なのですが、少し「理解してもらえてないなあ。」と感じました。
岩手県の先生から「討論で目指す、社会的な見方・考え方をどうとらえてますか?」という質問がありました。「社会的事象を多面的にとらえて、さまざまな見方があることを知ることです。」と回答したのですが…。
その先生の反応は「へえ、そんなもんなのか。」的な感じでした。上から目線を感じました。だったら「私はこう思ってますよ。」と言ってくれりゃあいいのに、その後は関心なさげな態度。そりゃあないよ。まあ、でも私の考えが浅いのかもしれません。
VTRでは子供の討論の様子を見せました。学習問題(論題)は「日清・日露戦争は日本にとってよかったのか?」というものです。
仙台の先生からは「日清・日露戦争をしてよかったか?に対してよかった、という子供の意見があったのはどうかと思う。」という意見がありました。もちろん、戦争はしてはいけないことです。しかし、現在の世界の状況を見ると、あちこちで戦争・紛争があります。2次大戦が終わってから戦争をしていない国はわずか6カ国という事実もあります。単純に「戦争はいけない。」という感情論ではなく、「なぜ、戦争が起こるのか。」ということを考えさせるためにこの論題を設定して討論させたという意図を話しましたが、理解してもらえませんでした。
実践の意図を十分に汲んでくれた上での意見であれば納得もいったのですが、この二つの意見は私にとっては消化不良でした。
でも、分科会終了後に静岡の先生から「こういう先生、大好きです。」と言われ、硬く握手してくれたことや、栃木の先生が「自分も是非やってみたいです!」とわざわざ言いに来てくれたことは、とてもうれしかったです。
結局、自分の伝える技術のつたなさや、実践の不十分な点があったのだ、と、あとで冷静に振り返ることができました。(次の日ぐらいでしたが。)
いい経験ができました。
スタッフとして働いていただいた仙台市の社会科研究会の皆さんに感謝。(やまかんさんもお疲れ様でした。)
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コメント
JJさん,こんばんは!!
全小社研お疲れ様でした!!
「日露戦争・・」のことは関ブロの中学社会科の全体会でも話題になりました。
私の知り合いの先生が中学2年の歴史の授業でやったことが,JJさんと同じ報告で,やはり質疑で出ました・・
史実を追いながら,最終的には「いろいろ学んだ上で戦争の悲惨さやエゴを学ぶ」ということにたどり着きましたが・・
来年は大阪なんですね!
先日案内が来ました。11月13日が木曜で県民の日で休み,次が金曜・・関ブロレベルは行ったことがありますが,全国レベルはないです。関西にも久々に行きたいので,来年は行ってみたいです!!
話は変わって10年次研修の,社会の課題研究も佳境に入りました・・後はレポートにまとめるだけです。
JJさんにもいろいろとご教示いただければと思っています。
投稿: はま風 | 2007年12月14日 (金) 21時53分
はま風さん!お元気でしたか?コメントありがとうございます。
社会科の課題研究、お疲れ様です。どんなテーマなのですか?興味あります。
投稿: JJ | 2007年12月17日 (月) 22時21分