原爆についての発言
久間防衛大臣が「原爆が落とされたのはしょうがない」発言をしたことが話題になっています。
単純に考えると、「戦争が早く終結したのは原爆が落とされたからだ」と受け取られかねません。つまり必要悪であった、という見解ですね。
これについて、サッカーの日本代表のオシム監督が言った言葉が読売新聞のコラムに載せられていました。
オシム氏は自らの戦争体験(ユーゴ内戦)について「戦争について学ぶこともあったのでは?」という記者からの質問に対し、「学ぶことがあったと言えば、戦争が必要であったということになってしまう。」と述べたそうです。
同じことですね。先の大臣の発言は「原爆が必要だった。」ということになります。
アメリカでは、広島と長崎に原爆が落とされたことを知らない人たちがいるという信じられない事実があります。授業で習わないのか、軽く扱っているのか知りませんが、教育の力って大きいですね。確かに日本でも従軍慰安婦問題や南京虐殺など(日本では)史実として確定しないようなことは知らない人が多いですからね。
歴史学習の内容は、そのときの歴史認識に大きく左右されます。今後はどういう認識になっていくのでしょう。戦争に対する各国の認識が共通するものとなっていく日を願ってやみません。
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コメント
日本人の中にも、
>アメリカでは、広島と長崎に原爆が落とされたことを知らない人たちが
いそうです。
投稿: あべたか | 2007年7月 5日 (木) 04時13分
なるほど。
オシムさんの言葉を読んで、はっとしました。そういうことですね。
投稿: かつのり | 2007年7月 5日 (木) 22時15分
あべたかさん、コメントありがとうございます。
その国の教育で、判断がゆがめられていることは多いのではないかと思います。
情報によって判断は左右されますよね。問題になっている靖国神社のことでも、日本人で、どこにあるのか、どんな人が祀られているのか知らない人は多いです。でも、首相の参拝が問題になっているのは多くの人が知っている。私は靖国に関するいくつかの書籍を読んでみて、今のマスコミの報道は論点がずれていると感じています。
ってコメント長いぞ!明日の記事にすればよかった…。
投稿: JJ | 2007年7月 5日 (木) 22時42分
かつのりさん、コメントありがとうございます。私も読んだ時にはっとしました。経験している人だから言える重い言葉ですね。
日本の戦争経験者も少なくなってきています。後世にきちんと残していかなければと思います。
投稿: JJ | 2007年7月 5日 (木) 22時44分