日本の文学を考える
国語の教科書の巻末にある「枕草子」「平家物語」の暗唱に取り組んでいます。日本人たるもの,古典の一つも知らないと…。と考えて2学期の終わりごろから始めました。
授業の初めの5分間ぐらいで,暗唱した子供が私のところに来て暗唱する,という形式です。早い子は,5時間目ぐらいで「枕草子」の第1段を暗唱できるようになっていました。
クリアしてしまった子供のために,「奥の細道」を用意しました。斉藤孝さんの「声に出して読みたい日本語」から抜粋したものを使用しました。
日本の文学は,海外でも高い評価を受けています。とくに俳句は,「あの短い文でたくさんの情景や心情を表しているのはすばらしい。」という称賛を浴びています。確かにそうです。だから,俳句だけでなく,世界に誇れる優れた日本の文学を知らない子供にはしたくないですよね。外国人に堂々と日本のよさを語れる日本人にしたいです。
日本人のもつ,「侘び寂び」「繊細さ」は世界中のどこの民族にもないものではないかと,私も感じています。和食が世界中で人気があるのもうなずけるところです。
ベストセラーの「国歌の品格」も読んでみましたが,やはり,筆者の藤原正彦さんもそのことを指摘していますね。「そうだよ,そうなんだよ!」と一人で大いに納得。
教育についても,そうです。日本ならでは教育の精神が,欧米の「自由と平等」をはきちがえた解釈によって失われているような気がします。もう一度,「日本らしさ」を見直した教育に戻していく必要があります。
私のマイブームは「靖国問題」です。知っていたつもりでしたがいろいろな本を読んでいくと,知らなかったことばかりでした。やはり,このことはあの忌まわしい日中戦争・太平洋戦争と極東軍事裁判(東京裁判)と戦後のアメリカ占領時代の政策に遡らなければなりません。「靖国」に対する遺族の感情,「A級戦犯」合祀の問題,中国・韓国の反日感情,私には日本人の根底にある,あの戦争に対する漠然とした問題意識が整理されないと,堂々とした日本になれないような気がしているのです。
折りしも,防衛庁が防衛省へと格上げされました。日本の国際貢献,日本のアイディンティティーも含め,これからの日本を担う子供たちにどう教えていくのか,学校の教師は真剣に向き合わなければならないと思うのです。日本と世界の国々。この関係をいろいろな面から考えていきたいです。
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