教員だっていじめにあう
東京の教員が自殺したと言うニュースを聞いて,いたたまれない気持ちになりました。
保護者からの言葉が原因,という報道でした。この報道が真実なら,この先生は保護者からのいじめにあっていたようなものです。
保護者への対応は確かに難しいです。それぞれの価値観でものを言ってきますから。私は,今でも,いや今だからこそ難しいなあと感じています。
それにしても,誰か相談にのってあげられなかったのでしょうか?
「私が無能だから悪いのです。」
ここまで追い詰められるとは…。私の地区でも数年前,自殺した先生がいます。研究主任をしていて,かなり悩んでいたようです。誰かがサポートしていれば…。
私も,1年目,2年目と女子の問題ですごく悩んで,一人で家庭訪問をして,親から罵倒され,その帰り道涙が止まらなくて,家について車のドアを閉めた瞬間,
「やめようかな。教師。」
と思ったことがあります。一人で抱えてすごくつらかったです。でも,直接アドバイスしてくれたわけではありませんでしたが,私の教師としての資質をく評価しているよ,と言ってくれる同僚や上司がいてくれて,何とか乗り切れました。
今,思えばそうやって励ましていてくれていたんだなあ,と思います。何とか立ち直らせようとしてくれていたのではないかと感じています。クラスも授業もむちゃくちゃだったんですから,教師としてはとんでもない状態ですよね。少しでもいいところを見つけて励ましてくれたんだと思っています。
恵まれていました。今の私があるのも,当時の同僚のおかげです。
池田先生,野中先生,サトマサさんのブログを読んでその思いを一層強くしました。
私の学校にも新任の先生がいます。できるだけサポートしていきたいです。
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コメント
こんにちは
全くそのとおりだと思います。
教師というのは
一人だけで仕事しているわけではないし
一人でできるような仕事でもない。
いかに連携できるかということに
ポイントがあるような気がしています。
若い人たちには
「一人で抱え込まないように」ということを言っています。
同時に自分も、助けてもらえそうなことはどんどんお願いしたりして、負担軽減できるようにしています。
「いじめ」については最終的な解決策は「信頼関係」ですよね。教壇に立って一斉授業だけに専念していては信頼関係築くことはできません。個々にどう対応していくか。しかも大勢の人間がどのように適切に関わるか。
なんてことを思ってます。
よいことか悪いことかわからないけど
私自身はあまり成績とか学力向上とか気にせずに大雑把な学級経営をしてきたせいで、不登校やらいじめやらにほとんど出くわしていません。その兆候を捕まえたことは山ほどあるけど、最後は児童生徒との「話し合い」とか「ぶつかり合い」で解消できたような気がしています。
昨今のニュースを見ると・・
いろいろ思うこともあるけど、その場面場面で状況が違うので一般論は避けますが、もうちょっとどうにかならなかったのかなという感想は持ってます。
男鹿人@休暇中
投稿: 男鹿人 | 2006年10月27日 (金) 11時03分
私も、先生の言われることに同感です。
どのように教師同士が支え合っていけるかどうか、それがこれからの大きな問題になってくると思っています。
学校の中で、先生同士が対立するような時代はとっくに過ぎています。
もう先生同士が、団結して、どのようにこれからの超困難な時代を乗り越えていくかを考えていく時代です。
変貌していく子供に対してどうしていくか。変貌している保護者に対してどうしていくか。きちんと考えていく必要があります。
投稿: 野中信行 | 2006年10月28日 (土) 21時54分
男鹿人さん,いつもどうもありがとうございます。
教師集団の信頼関係の作り方も問題ですね。大人だけに難しいです。うちの学校は…。
投稿: JJ | 2006年10月28日 (土) 22時38分
野中先生,メールだけでなくブログにまでコメントいただきありがとうございます。
教師集団が団結していくためには,自分の力量,他の先生の力量を客観的に理解し,つまらないなわばり意識やプライドを捨てるとこところから始まるのではないかと思います。また,ブログを読ませていただきたいと思います。
投稿: JJ | 2006年10月28日 (土) 22時41分