やっぱりネタだ!社会科は面白い
社会科教育の6月号に原稿が載ったことは前回書きました。
改めて,じっくりと他の人の記事も読んでみました。
いろいろな主張があり,それぞれ筋が通っているものもあり,
ないものもあり,様々です。
自分の文章は…。
なんだか拡散的ですね。主張がぼやけた感じがします。
言いたいことは,「子供をどう鍛えるか」だったのですが,
でも,「どのような子供にしたいのか」が不明確でした。
で,自分のこれからの社会授業を考えると
やはりスタートはネタ。
いかに追究意欲を喚起するか,ですね。
昔読んだ本を引っ張り出してきて,思いを新たにしました。
読んだのは,有田先生の3冊。
「教材発掘の基礎技術」
「社会科の活性化 ― 教室に熱気を!」
「ネタ開発ノウハウ」(いずれも明治図書,教育新書 でも絶版らしい)
やはり,目指すはここだ。
ところで,話は変わって歴史の話。
星野之宜さんの書いた「ヤマタイカ」の中に
「日本人は伝わったものを巨大化する癖があるようだ。」
との一節があります。
例えば,巨大古墳。中国ではあそこまで大きくなかった。
奈良の大仏。実は聖武天皇が大仏を作ったのは世界一がほしかったからだというはなしがあります。
戦艦大和。あそこまでデカイ主砲は米軍にもなかった。
ん~おもしろい。他にもあるんじゃないだろうか?
島国だから,大陸に対するコンプレックスでもあるんだろうか?
さて,今年は目標にもあるように「新しい社会科の学習方法を開発する」ことに力を入れたいと思います。
今のところ,昔実践した内容でよかったものを行っています。
聖徳太子の導入は「太子は日本で初めて○○を使った人です。さて,今の日本人であれば誰でも使う○○とは何でしょう?」です。
中国からの使者をもてなすために,必要なものだったので用意させたそうです。
ここから遣隋使の話,天皇中心の政治の仕組み,などに発展していきます。
社会は2週間ほど遅れています。運動会でもっと遅れそう…。
↓
| 固定リンク
「授業実践」カテゴリの記事
- ちょっと変えてみた(2013.08.29)
- 社会科ネタ(2013.04.17)
- 火事から暮らしを守る(2013.04.16)
- ばらの谷(2012.07.04)
- ネタを開発せねば(2012.01.10)
コメント
聖徳太子が初めて使った?なんでしょう?
「聖徳太子」「初めて使った」で検索したら「忍者」が出てきました。
でも、忍者はだれでも使いませんし…。
お食事に使う道具かな。
投稿: さとう | 2006年5月14日 (日) 21時07分
どうも,かつのりさん。
当時の日本の習慣ですと,かなり野蛮な印象になってしまうということで,これを使ったということです。
聖徳太子は謎が多い人物なので,どこまで教えていいのかわからなくなってしまいます。
投稿: JJ | 2006年5月14日 (日) 22時03分
全く関係ない話ですが…。
私は社会が大の苦手でした。
高校に入ってからは授業では死んでました。
高2の倫理のテストで3点。
ちなみに100点満点です。
0点より難すぃ~。
先生の話、もっと聞きたい!と思わせる授業って
大変ですよね。
投稿: だいず | 2006年5月16日 (火) 19時03分
ただ単に,面白くするのはそんなに難しいことじゃないんです。問題なのは,時間がかかることと,本題(決められた学習内容)からそれていってしまうことなんです。
中学校や高校の先生も受験がなければ,暗記科目にならないようにできるんじゃないかと思います。
面白く,しかも試験にも強い社会科の授業が難しいですね。
投稿: JJ | 2006年5月17日 (水) 19時17分